ウェブサイト改善のヒント
長いテキストの見直し
文章のかたまりが大きいと、読むことにストレスを感じて読まずに飛ばされてしまいます。
一直線に続く長い階段を上ることは苦痛ですが、適度に踊り場があれば意外に上れてしまうものです。 適切に小見出しを入れて、文章を読みやすく分割しましょう。
すべてのテキストを読む人は少ない
あなたは、表示されたウェブサイトを上から下まで全部読んでいますか?
気になる部分を流し読みしたりしていませんか?
内容がつまらなかったり、読みづらいと感じた場合、すぐに読むことをやめませんか?
ある調査によると、平均的アクセス中にユーザーが読むテキストの量は多くても全体の28%にすぎないという結果が出ています。また、テキストを流し読みするのは、リテラシーが比較的高いユーザーにきわめてよく見られる行為だという統計も出ています。
つまり、しっかり読んでもらうためには、様々な工夫が必要ということです。
文字を読んでもらうためには、レイアウトも重要な要素
ユーザーはページ滞在中に、毎秒欠かさずテキストを読んでいるわけではありません。画像を見たり、レイアウトやナビゲーションを把握することに、多くの時間を費やしていたりします。
つまり、テキストを読むまでにいくつかのステップがあります。画像やレイアウトやナビゲーションの設計が悪いと、テキストを読む前に離脱してしまいます。
段落をこまかく分けよう
例えばこんな書き方がされていたらどうでしょう?
20年程ネットショップの運営をしていましたので、売れる商品紹介文の書き方についてご紹介したいと思います。 いくつかあるのですが、最もお勧めするのはこの方法です。 商品を睨みつけてうんうん考えたところで、カタログに書いてあるコピーをちょっとひねった程度の文言しか思いつかないのが関の山ではないでしょうか? 残念ながらユーザーにスルーされるコピーが出来上がるだけです。 もし、友人が目の前にいたとしたらどうでしょう? あなたは、その商品の魅力を、大切な友人にどんな風に伝えますか? あのポイントを伝えたら、興味を持ってもらえるかな? この言葉なら伝わるかな? あんな場面を想像してもらえば分かりやすいかな? などなど、商品を睨みつけていたときとは異なり、頭がくるくると回り出すのが実感できるのではないでしょうか?
ちょっと読むのをためらってしまいますよね
では、以下のような文章ならいかがでしょう?
20年程ネットショップの運営をしていましたので、売れる商品紹介文の書き方についてご紹介したいと思います。 いくつかあるのですが、最もお勧めするのはこの方法です。
友人の顔を思い浮かべながら考える
商品を睨みつけてうんうん考えたところで、カタログに書いてあるコピーをちょっとひねった程度の文言しか思いつかないのが関の山ではないでしょうか?
残念ながらユーザーにスルーされるコピーが出来上がるだけです。
もし、友人が目の前にいたとしたらどうでしょう?
あなたは、その商品の魅力を、大切な友人にどんな風に伝えますか?
友人の頭の中を想像しつつ…
あのポイントを伝えたら、興味を持ってもらえるかな?
この言葉なら伝わるかな?
あんな場面を想像してもらえば分かりやすいかな?
などなど、商品を睨みつけていたときとは異なり、頭がくるくると回り出すのが実感できるのではないでしょうか?
先程の文章に比べ、格段に読みやすく感じられるのではないでしょうか?
細かく段落を分けて文章を目で追いやすくし、見出しを付けて概要を把握しやすくすることで、テキストを読み始めるまでのハードルを下げることができます。
テキストのかたまり「新聞」を参考にしてみよう
たくさんの情報を限られたスペースに詰め込んだモノの代表に「新聞」があります。
新聞に隠された、たくさんの情報を読みやすくするための工夫を取り入れてみましょう。
意外に広い「行間」
改めて見ると、文字の大きさに対して、行間がとても広いことに気付きます。
行間が広く取られていることで、文字ばかりの新聞も読みやすくなっています。
これをウェブサイトにも取り入れてみましょう。
文字がたくさん詰め込まれたページは、行間を少し多めに設定し、数行おきに改行を入れることで、目で追いやすくなり、格段に読みやすくなります。
「見出し」の文字は「超巨大」
改めて新聞を見ると、その見出しの大きさに驚かされます。本文が細い明朝体で印刷されているのに対し、各記事の「見出し」には様々なフォントが使われています。
たくさんの情報を目にしたとき、人は自然と「流し読み」を始めます。
まず「見出し」だけを「流し読み」して、興味の湧く記事を抜粋して読み進めることが多いようです。
このとき、見出しが中途半端な大きさでは、「流し読み」さえしてもらえません。本文を読んでもらうためには、大きな見出しが必要です。
ウェブサイトをデザインするときも、同様に考えましょう。
まずどこを見てもらうのか、そして次はどこに視線を移動してもらうのか、明確な意図をもつことが大切です。
文章には、きちんと見出しをつけ、文字の大きさや太さを変えたり、マークやライン等を使って、流し読みしやすくしましょう。
気付いたら全部読んでた、を目指そう
まず1行目を読んでもらい、その続きが気になりその次の3行を読み、それを繰り返していたら全部を読んでいた。そんな文章を目指しましょう。